こんにちは、テッペキです。
仮想通貨を始めて、気づけば5年がたちました。その間に出会った怪しい話は、本当に数えきれません。「絶対に儲かります」というSNSの投稿。本物そっくりの偽サイト。見知らぬ人から突然届くDM。
それでも、詐欺の被害にだけは一度も遭っていません。
とはいえ、失敗はしています。しかも、けっこう派手に。30万円を入れて毎日チャートに張りつく日々を送ったこともあれば、レバレッジで資金を4分の1ほど減らしたこともあります。
この記事では、そういう失敗を全部さらけ出しながら、私が「始める前に決めておけばよかった」と思う6つのルールをお話しします。
仮想通貨を買う前に、5分だけおつきあいください。この6つを知っているだけで、防げる失敗はかなり多いです。
先にまとめ:6つのルール
細かい話に入る前に、全体像を置いておきますね。
| ルール | ひとことで言うと |
|---|---|
| ① 必ず余剰資金で | なくなっても生活が変わらないお金だけ |
| ② 大きく稼ごうと思わない | 一発逆転を狙った瞬間、判断が狂う |
| ③ 時間を味方にする | 少しずつ、長く。毎日値段を見ない |
| ④ 勧誘に応じない | 誘われて買う仮想通貨に、いいものはない |
| ⑤ 自分で理解できる範囲で | 説明できないものは買わない |
| ⑥ 慌てて飛びつかない | 急がせてくる話ほど、疑ってかかる |
それでは、ひとつずつ。
① 必ず余剰資金でする
最初のルールであり、いちばん大事なルールです。
仮想通貨に使っていいのは、なくなっても生活が変わらないお金だけ。これだけは、どうか守ってください。
「余剰資金」って、どこからが余剰資金?
「今月使う予定がないお金」のことではありません。私は、次の4つを引いた残りだと考えています。
- 毎月の生活費(家賃、食費、光熱費など)
- 生活防衛資金(生活費の3〜6か月分。病気やケガ、失業に備えるお金)
- 使い道が決まっているお金(車検、引っ越し、お祝いごと、学費など)
- 借りたお金(ローンやカードの支払いに充てるお金)
この4つを確保して、それでも残るお金。それが余剰資金です。
「思ったより少ないな」と感じた方も多いと思います。私も最初はそうでした。でも、その少ない金額から始めるのが、結局いちばん近道でした。
お金だけでなく、心を守るルールでもあります
仮想通貨の価格は、1日で10%以上動くことも珍しくありません。
生活に必要なお金を入れてしまうと、下がった瞬間に「早く取り返さなきゃ」と焦ります。そして焦った人は、たいてい判断を間違えます。
レバレッジに手を出したり、「元本保証」という言葉に飛びついたり。詐欺に遭ってしまう人の多くは、失ったお金を取り返そうとしている人です。
逆に、なくなっても困らないお金なら、価格が下がっても「まあ、そのうち戻るかな」と待っていられます。余剰資金のルールは、お金だけでなく自分の冷静さを守るためのものでもあるんです。
1年前、仮想通貨がすごく盛り上がっていた時期のことです。「今を逃したらもったいない」と思って、少し無理をして30万円を入れました。
入れた瞬間から、落ち着かなくなりました。仕事中もこっそりチャートを開き、寝る前も、朝起きてすぐも確認する。自分にとって少し無理のある金額だったから、値動きが気になって仕方がなかったんです。
そして、大暴落。あのときの含み損は、正直に言うと今も一部が残ったままです。
教訓:金額の大きさより、「なくなっても平気」と思えるかどうか。心がざわつく金額は、すでに入れすぎです。
最初はいくらから?
国内の取引所なら、100円や500円から買えます。「月に5,000円まで」「まずは1万円だけ」と、先に上限を決めてしまうのがおすすめです。
物足りないくらいで、ちょうどいいですよ。
② 大きく稼ごうと思わない
「仮想通貨で人生を変えたい」。その気持ち、よく分かります。私にもありました。
ただ、その思いが強い人ほど、危ない橋を渡ってしまうんです。
大きく狙うと、無理な手段しか残らない
たとえば10万円を1年で100万円にしようとすると、普通に買って持っているだけでは、まず届きません。
だから、こういう手段に手が伸びます。
- レバレッジ取引(手持ち以上の金額で売買する。損失も同じだけ膨らむ)
- 名前も知らない新しい通貨(数日で価値がゼロになることもある)
- 「月利10%」をうたう運用話(ほぼ確実に詐欺です)
つまり、「大きく稼ぐ」という目標そのものが、危ない選択を呼び込んでいるわけです。目標を下げるだけで、危険な選択肢は自然と消えていきます。
最初の目標は「儲けること」じゃなくていい
始めたばかりの時期は、仕組みを理解することが目標で十分です。
- 口座を作って、入金して、実際に買ってみる
- 価格が動く感覚を、少額で味わってみる
- 送金や出金のやり方を覚える
- 税金のしくみをざっくり知っておく
地味ですが、この経験は、あとでまとまったお金を扱うときに必ず効いてきます。最初の1年は練習期間。そう思っておくと、気持ちがずいぶん楽になります。
「もっと効率よく増やせないかな」と考えて、レバレッジ5倍で取引したことがあります。
結果は、資金の−25%。相場としては少し動いただけなのに、5倍をかけていたせいで、損失もきっちり5倍になって返ってきました。
レバレッジって、勝つスピードも負けるスピードも同じだけ上がる仕組みなんですよね。始める前は、上がるほうしか想像していませんでした。
教訓:初心者のうちは、レバレッジは使わない。ちなみに国内の取引所では、個人のレバレッジは最大2倍までと決められています。それ以上を出せるのは、日本で登録されていない業者です。
③ 時間を味方にする

短い期間で売り買いを繰り返すやり方は、専業の人でも勝ち続けるのが難しい世界です。
仕事をしながら片手間で勝てるほど、甘くありません。これは自信を持って言えます。負けたので。
毎日、値段を見ない
価格を何度も見ていると、上がれば「もっと買いたい」、下がれば「早く売らなきゃ」と、気持ちが勝手に揺れます。見る回数が多いほど、余計な売買が増えるんです。
週に1回、いや月に1回でも十分です。アプリの価格通知も、最初は切っておくことをおすすめします。通知が来るたびに心が動かされるくらいなら、知らないほうが幸せです。
迷うなら「積立」という手があります
多くの国内取引所には、毎月決まった日に、決まった金額を自動で買ってくれる「積立」という仕組みがあります。
- 買うタイミングで悩まなくていい
- 高いときは少なく、安いときは多く買えるので、購入価格が平均化される
- そもそも感情が入り込む余地がない
たとえばGMOコインなら500円から設定できます。「始めたら、あとは放っておく」。これが、続けるコツだと思います。
少し上がったら売り、下がったらまた買う。そんな売買を繰り返していた時期がありました。
1回ごとの損得は小さかったのですが、気づいたら手数料とスプレッドの分だけマイナス。いわゆる手数料負けです。
動かしていると「ちゃんとやっている感」があるんですよね。でも、実際に増えていたのは取引所に払う手数料だけでした。
教訓:買ったら、数年は見ないくらいの気持ちで持つ。売買の回数が減るほど、手元に残るお金は増えます。
④ 勧誘に応じない

私が5年間、詐欺に遭わずにこられた最大の理由がこれです。
人から誘われて買う仮想通貨に、いいものは一つもありません。
こういう誘いは、全部断って大丈夫
| よくある手口 | 実際に起きること |
|---|---|
| SNSのDMで「一緒に投資しませんか」 | 偽の取引所に誘導され、入金したお金が戻ってこない |
| 「AIが自動で増やしてくれる」という売買ツール | ツール代だけ取られて終わり |
| 知人から「いい話があるんだけど」 | 紹介料めあての連鎖。お金も人間関係も失う |
| 「元本保証」「月利◯%」 | 法律に触れる可能性が高い。ほぼ確実に詐欺 |
| 有名人の写真を使った広告 | たいてい無断使用。クリックした先は偽サイト |
迷ったときの合言葉
この言葉が出てきたら、中身を検討せずに離れて大丈夫です。
- 「絶対」「必ず」「元本保証」
- 「今だけ」「あと◯人」「今日中に」
- 「あなただけ特別に」
- 「知り合いだから教えるんだけど」
そもそも、金融庁に登録された国内の取引所が、DMであなたを勧誘してくることはありません。こちらが公式サイトから申し込むだけです。
向こうから話が来た時点で、もうおかしい。そう考えておくくらいでちょうどいいと思います。
仮想通貨を始めたことを知った知人から、投資に誘われたことがあります。話を聞いてみると、中身は明らかに詐欺の匂いがするものでした。
それでも一瞬、「友達だし、少しだけなら……」と思ってしまったんです。正直に書きます。本当に怖いのは、知らない人ではなく、知っている人からの誘いです。断りにくさが、判断をにぶらせます。
結局、「大切なお金だから」と伝えて断りました。あそこで流されなくて、本当によかったと思っています。
教訓:相手が誰でも、勧誘は勧誘。断る理由は「お金のことは自分で決めると決めているから」で十分です。
もし困ったときの相談先
・金融サービス利用者相談室(金融庁)
・消費者ホットライン 188(いやや)
・警察相談専用電話 #9110
お金を払ってしまった後でも、早く相談するほど打てる手は増えます。恥ずかしいことではありません。すぐに連絡してください。
⑤ 自分で理解できる範囲で投資をする
説明できないものは、買わない。
シンプルですが、これだけで危ない投資先のほとんどを避けられます。
「説明できる」の基準は、この3つ
家族に「それ何なの?」と聞かれたとき、自分の言葉で答えられるかどうかで判断してみてください。
- それは何なのか(どんな仕組みで、何に使われるのか)
- どうやって増えたり減ったりするのか
- 最悪の場合、いくら失うのか
特に3つめです。最大でいくら失う可能性があるのか答えられないなら、それはまだ買うタイミングではありません。
最初は後回しでいいもの
- レバレッジ取引・暗号資産FX(損失が入金額を超えることもある)
- DeFiや海外のサービス(日本語のサポートも、法的な保護もない)
- 知名度の低い通貨、新規上場したばかりの通貨
- NFT、ステーキング、レンディング(仕組みが分かってからで十分)
まずはビットコインやイーサリアムを、現物で少しだけ。それで十分です。理解が追いついてから次に進めばいいので、急ぐ必要はまったくありません。
知人に、仕組みをよく分からないまま買った通貨が大暴落して、大きな損を抱えた人がいます。
その通貨が何に使われるのか、誰が作っているのか。聞いても答えは返ってきませんでした。
それを見て以来、私が買うのはビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)だけです。地味ですし、面白みもありません。でも、自分で説明できるものだけを持っているほうが、結局のところ長く続けられます。
教訓:知らないものは、どれだけ上がっていても買わない。「説明できるものだけ持つ」と決めておくと、迷う時間そのものが消えます。
⑥ 慌てて飛びつかない

仮想通貨の世界にいると、「今すぐ動かないと損をする」と思わされる場面が、何度もやってきます。
ニュースで高騰が報じられたとき。SNSが盛り上がっているとき。期間限定のキャンペーンを見かけたとき。
急がせてくるものほど、疑っていい
「早くしないと損をする」と感じさせるのは、詐欺の基本的な手口です。冷静に考える時間を与えないために、わざと期限を切ってくるんですね。
本当に価値のあるものなら、24時間考えたくらいで価値は消えません。
私の「24時間ルール」
「買いたい」と思ったら、その日は買わずに寝る。翌日も同じ気持ちなら買う。
たったこれだけで、勢いだけの失敗はほとんどなくなりました。5年間ずっと続けている習慣です。
盛り上がっているときが、いちばん危ない
価格が急に上がってニュースになるころには、すでに上がりきった後、ということがほとんどです。
そこで慌てて買うと、高いところで買って、そのあとの下落をまるごと受け止めることになります。
盛り上がっているときこそ、いったん手を止める。市場は逃げません。
ビットコインが急騰してニュースになっていたとき、乗り遅れたくない一心で飛びつきました。
買った直後から価格は下がりはじめ、しばらくマイナスを抱えることに。
あとから振り返れば、ニュースになった時点でもう上がりきっていたんですよね。分かっていたはずなのに、あの空気の中では冷静でいられませんでした。
教訓:急騰しているときは、買うのではなく静観する。買うかどうかは、騒ぎが落ち着いてから考えても遅くありません。
まとめ:この6つを、紙に書いて貼っておく
最後に、もう一度だけ並べておきますね。
- ① 必ず余剰資金で — なくなっても生活が変わらないお金だけ
- ② 大きく稼ごうと思わない — 最初の目標は「理解すること」
- ③ 時間を味方にする — 少しずつ長く。毎日値段を見ない
- ④ 勧誘に応じない — 向こうから来る話は、すべて断る
- ⑤ 自分で理解できる範囲で — 説明できないものは買わない
- ⑥ 慌てて飛びつかない — 迷ったら24時間待つ
どれも、難しい知識はいりません。今日から守れることばかりです。
そして、この6つを守り続けるだけで、私のように5年間、詐欺に一度も遭わずにいられます。失敗はしますけどね。それは私が証明したとおりです。
紙に書いて机の前に貼っておくくらいで、ちょうどいいと思いますよ。
ルールが決まったら、次は取引所選びです。金融庁に登録された国内の取引所から選ぶだけで、リスクをひとつ減らせます。
この記事は、暗号資産(仮想通貨)との付き合い方についての一般的な考え方を紹介するものであり、特定の銘柄の購入や投資を勧誘するものではありません。暗号資産は価格変動が大きく、投資した資金を失う可能性があります。最終的な判断はご自身の責任でお願いします。(2026年9月時点の情報です)

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