こんにちは、テッペキです。
仮想通貨を始めて5年。詐欺には一度も遭っていません。でも、詐欺の誘い自体は、数えきれないほど届いています。
しかも、私のところに来るのはSNSよりメールが多いんです。ある朝Gmailを開いたら「エアドロップ報酬があります」。別の日には「資金がロックされました」。どちらも、URLをクリックさせようとする詐欺でした。
この記事では、初心者が実際に出会う詐欺を4パターンだけに絞って紹介します。手口をぜんぶ覚える必要はありません。この4つと、あとで紹介する3つの習慣だけで、ほとんど防げます。
いま、何が起きているのか
まず、数字をひとつだけ。
2026年1〜6月の特殊詐欺の被害額は1,816億円(暫定値)。前年の同じ時期の約1.5倍で、過去最悪です。中でも増えているのが、SNSやメールから始まる投資詐欺でした。
狙われているのは、大金を持っている人ではありません。これから始めようとしている人です。
理由はかんたんで、まだ相場の常識を知らないからです。「月に10%増えます」と言われて、それが異常な数字だと気づけるかどうか。詐欺師はそこを見ています。
これが来たら詐欺です【4つのパターン】

ひとつずつ、実際に届く文面 → そのあと何が起きるか → どこで気づけるかの順に見ていきます。
① メールで「URLをクリックしてください」
私のところに一番よく来るのがこれです。たとえば、こんな文面です。
件名:【重要】エアドロップ報酬が付与されました
あなたのアカウントに報酬が付与されています。72時間以内に下記URLから受け取り手続きを完了してください。
件名:アカウントの資金がロックされました
不審なログインを検知したため、資金を凍結しました。以下のリンクから本人確認を行ってください。
そのあと何が起きるか
URLの先は、取引所そっくりの偽サイトです。ロゴも色も本物と同じ。そこにメールアドレスとパスワードを入力すると、その情報がそのまま相手に渡ります。気づいたときには、資産が別のところへ送金されています。
どこで気づけるか
- 取引所は、メールでURLを送って「ログインしてください」とは言いません
- 「72時間以内」「至急」など、期限を切ってくる
- エアドロップ(無料配布)など、頼んでいないのに何かをもらえる話
- よく見るとドメインが違う(末尾が .com ではなく別の文字列など)
「エアドロップ報酬があります。URLから確認してください」というメールが、Gmailに届いたことがあります。別の日には「資金がロックされました。次のURLから解除してください」。
正直に言うと、2通目のほうは一瞬ドキッとしました。「凍結」という言葉には、それだけの力があります。
でも私は、仮想通貨に関するメールは基本的に全部無視すると決めていたので、URLは開きませんでした。確認したいときは、メールからではなく、自分のブックマークから取引所を開きます。
教訓:メールのリンクは踏まない。確認は、必ず自分のブックマークから。これだけでこのパターンは100%防げます。
② 知らない人から「一緒に投資しませんか」
SNSのDMで、突然こんなメッセージが届きます。
はじめまして!投資の情報を発信しています。私の手法で月利20%を出している生徒さんもいます。よければLINEで詳しくお話ししますね😊
そのあと何が起きるか
LINEやグループチャットに誘導されます。そこには「先生」と「儲かった報告をする生徒たち」がいますが、ほとんどがサクラです。指定されたサイトに入金すると、画面上の数字は 増えていきます。でも、それはただの表示。出金しようとすると「税金を先に払ってください」と言われ、払ってもお金は戻ってきません。
どこで気づけるか
- 向こうから来た話である(これがすべてです)
- 「月利◯%」など、利益を約束している
- LINEなど、別のアプリへ移そうとする
- 儲かっている人のスクリーンショットを見せてくる
③ 仲良くなった人から「いい投資があるの」
マッチングアプリやSNSで知り合い、何週間もやりとりをして、すっかり信頼したころに切り出されます。
実は私、投資をしていて。将来のために一緒に始めない?私のおじが証券会社にいて、特別な口座を作れるの。
そのあと何が起きるか
②と同じで、指定されたサイトに入金させられます。違うのは、相手を疑うことが、相手を裏切るように感じてしまう点です。だからこそ、被害額が大きくなりやすい手口です。
どこで気づけるか
- 会ったことがない人から、お金の話が出てきた
- 「二人の将来のため」という言い方をする
- 相手の言う投資サイトが、日本で登録された会社ではない
④ 知人・友人から「毎月◯%増えるんだよ」
4つの中で、いちばん断りにくいパターンです。誘ってくる本人も、だまされていることに気づいていない場合があります。
そのあと何が起きるか
最初のうちは、本当に配当が振り込まれます。でもそれは、あとから参加した人のお金を配っているだけ。新しい人が集まらなくなった瞬間に止まり、最後に入った人が全部失います。お金だけでなく、人間関係も壊れます。
どこで気づけるか
- 毎月◯%と、利益が約束されている
- 人を紹介すると報酬がもらえる仕組みがある
- 「元本保証」という言葉が出てくる
- 相手が「自分も儲かっている」と言う(初期はそう見えるのが手口です)
利回りの目安を覚えておくと、ほぼ判別できます
銀行の定期預金は年0.1%前後。株式の配当は年2〜4%程度。世界中から優秀な人が集まる投資の世界で、年5%を安定して超えるのは簡単なことではありません。
私は、年5%を超える利回りを約束された時点で、まず詐欺だと考えます。ましてや「月利」で数%という話は、現実にはあり得ません。
迷ったら、この4つの言葉で判断する
手口をぜんぶ覚えるのは大変です。だから私は、言葉で覚えています。
| この言葉が出たら | 理由 |
|---|---|
| 「絶対」「必ず」 | 投資の世界に絶対はありません。まともな会社ほど断言を避けます |
| 「今だけ」「今日中に」 | 考える時間を与えないための手口です |
| 「あなただけ特別に」 | 特別扱いは、判断をにぶらせるための演出です |
| 「元本保証」 | 日本では、投資商品で元本を保証することはできません |
ひとつでも出てきたら、内容を検討する必要すらありません。そっと画面を閉じて大丈夫です。
詐欺の9割を防ぐ、3つの習慣

習慣1:取引所は、ブックマークからしか開かない
メールのリンクからも、検索結果からも開かない。自分で登録したブックマークだけを使います。
検索結果の上部には広告が表示されることがあり、そこに偽サイトが紛れ込む場合があります。ブックマークにしておけば、そもそも間違えようがありません。
口座を作ったら、その日のうちにブックマークしておきましょう。
習慣2:二段階認証をつける
ログインのときに、パスワードに加えて、スマホに表示される6桁の数字を入力する仕組みです。これがあると、パスワードが盗まれても、それだけでは入られません。
設定するなら、SMS(電話番号宛のメッセージ)よりも、認証アプリ(Google AuthenticatorやAuthyなど)のほうが安全です。電話番号は乗っ取られることがあるためです。
口座を作ったら、入金する前に設定してください。あとでやろう、が一番危ないです。
習慣3:これだけは、誰にも教えない
- パスワード
- 二段階認証の6桁の数字(「確認のために教えて」と言ってくる相手は100%詐欺です)
- リカバリーフレーズ・秘密鍵(ウォレットを作ると出てくる12〜24個の単語)
取引所のサポートが、これらを聞いてくることは絶対にありません。
私がもうひとつ守っていること
周りの人に「仮想通貨を始めた」と言わない。
知人からの勧誘は、持っていることを知られた瞬間に始まります。話さなければ、そもそも誘われません。地味ですが、効果は大きいです。
本物の会社かどうかは、ここで確認できる
日本で暗号資産を扱うには、金融庁への登録が必要です。登録された会社の一覧は、金融庁のサイトで公開されています。
使い方はかんたんです。相手の会社名を、このリストの中から探すだけ。
載っていなければ、そこで終わりです。どんなに立派なサイトでも、有名人が宣伝していても、関係ありません。
逆に言えば、GMOコインやbitFlyerのような登録済みの取引所を、自分で検索して口座を作るぶんには、この心配はいりません。
もしお金を送ってしまったら
「もう手遅れだ」と思って、誰にも言えないまま時間がたつのが、いちばんよくありません。早く動くほど、できることが増えます。
- 取引所と銀行にすぐ連絡する(送金の停止や口座の凍結ができる場合があります)
- やりとりを保存する(メール、LINEの画面、送金の記録、相手のアカウント名)
- 警察に相談する(#9110、または最寄りの警察署)
- 消費者ホットライン 188 に電話する(どこに相談すればいいか案内してもらえます)
二次被害にも気をつけてください
被害に遭った人のところには、今度は「お金を取り返します」という業者から連絡が来ることがあります。これもまた詐欺です。
手数料を払っても、お金は戻ってきません。相談は、必ず公的な窓口か弁護士へ。
相談できるところはたくさんありますが、基本的に仮想通貨は一度送ってしまったら戻って来ません。送金をする前に何度も確認をしてください。
まとめ:怪しいと感じたら、その感覚が正解です
長くなったので、最後にまとめます。
- メールのURLは踏まない。取引所はブックマークから開く
- 向こうから来た話は、すべて断る。SNSでも、知人からでも
- 「絶対」「今だけ」「あなただけ」「元本保証」が出たら終了
- 年5%を超える利回りの約束は、まず詐欺
- 二段階認証をつける。6桁の数字は誰にも教えない
- 会社名は金融庁のリストで確認する
5年間この6つを守ってきて、私は一度もだまされていません。難しい知識は、ひとつも使っていません。
そして何より大事なのは、「なんか怪しいな」と感じたときの、その感覚です。理由をうまく説明できなくても構いません。おかしいと思ったら、やめる。それだけで、ほとんどの詐欺は避けられます。
詐欺を避けられたら、次はお金そのものとの向き合い方です。こちらもあわせてどうぞ。
この記事は、暗号資産(仮想通貨)に関する一般的な注意点を紹介するものであり、特定の銘柄や業者への投資を勧誘するものではありません。被害額などのデータは報道および警察庁の公表資料にもとづく2026年9月時点の情報です。最終的な判断はご自身の責任でお願いします。


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